映画「くちびるに歌を」

 

福江島・鬼岳

「くちびるに歌を」を公開初日に観てきました。

映画の舞台は長崎県五島列島。私の故郷です。

五島の中心、福江までは、長崎港から西に100km、フェリーか高速船で渡ります。

飛行機もあるけど、かなり高い。

見覚えのある場所が色々なシーンに使われていてとても懐かしかったです。

合唱部は中五島中学校という設定でしたが、ロケ地はどうみても、私が卒業した福江中学校です。

この写真は鬼岳で、福江の市街地を一望できます。合唱部の練習のシーンに使われていました。

 

福江島2

ストーリーもとても感動的に作られていましたが、五島の風景があまりにも美しく、こちらも感動しました。

五島列島とはいっても、決してそんなに狭い地域ではありません。

映画を作る人たちって、いったいどうやってこの映像を見つけ出すのか、ただただ感服するばかりです。

坂道を自転車で駆け降りるナズナ。坂の向こうに教会の十字架が見える。

やがて教会の前に自転車を止め、階段を駆け上がる。

実は、この教会はもう違う場所の教会なのですが、教会そのものとしてはこちらが絵になったということでしょう。

冒頭のこのシーンを見ただけでも監督の五島に対する理解が伝わってきました。

そして、その後の映像もすべてが私にとって好感のもてるものばかりでした。

 

福江島1

柏木先生は五島の出身という設定。ということは新垣結衣さんが五島弁をしゃべるんだ!と思って、それを楽しみにしていました。

でもツンツンした役だったので、ずっと標準語をしゃべっていました。

最後のクライマックスのシーンで、やっと五島弁が出てきましたが、もう少したくさんしゃべって欲しかったなーって思っています。

 

それに比べ木村文乃さんは地元民の設定だったので、しゃべるしゃべる、出演者の中で一番たいへんだったかもしれませんね。

「とても元気」を「ざーまに元気」と言ったときはびっくりしました。自分でも忘れていた言葉でした。

ここまで徹底して方言指導したか・・と思いました。

 

母なる海という言葉があります。

私は五島の海に、まさに母なる海を感じています。まるで母親のような包み込む優しさです。

そしてこの映画からも母なる海を感じました。

そんなことまで表現してくれた監督やスタッフのみなさんにほんとうにありがとうと言いたいです。

 

さて、五島ロケをやったもう一つの映画が3月14日に公開されます。

「風に立つライオン」です。

実は試写会に応募していたら当たって、4日に観てきました。

こちらもとても感動しました。

次回のブログはこの映画かな。(夫)