さようならクリスエス君

 

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クリスエス君が、生後3ヶ月で我が家にやってきてから11年5ヶ月一緒に過ごしました。

買い物に行く時も、旅行に行く時もいつも一緒でした。

あと、もう少しで12歳になるところだったのに・・・。

小さい時は、とても活発で、朝晩のお散歩はかかせませんでした。ドッグランに行ったり

家の中では、おもちゃをいっぱい持ってきて投げては持ってくる遊びを何度も繰り返しました。

でも、その頃からすでにアレルギー症状があり、病院に通っていました。

6歳の頃、突然後ろ足が麻痺して歩けなくなりました。とても痛がり、かわいそうで

何とか原因を知り治療できないものかと、酪農学園大学や北海道大学の付属の動物病院

でCTやMRIを撮りましたが、原因がつかめませんでした。

それはちょうど、アレルギー治療を、札幌の皮膚科専門の先生に診てもらい始めた時でした。

その先生の紹介で行った病院で改めてMRI検査を行い、やっと原因がわかったのです。

頚椎にある腫瘍が原因であることがわかりました。

ただ、場所が頚椎なので、腫瘍を摘出しても四肢が麻痺する可能性の方が高いという

ことでしたので、考えた末、投薬治療をすることにしました。

皮膚科が専門の先生ですが、とてもいい先生でしたので引き続き先生に診てもらうことに

なり、それから2~3週間に1度、片道2時間かけて札幌の動物病院に5年間通いました。

その5年間の間に、症状が良くなったり、悪くなったりしました。

そして、先天性の白内障も徐々に進行しやがて全盲になり、家の中でも物にぶつかる

ようになってしまいました。

何度も歩けなくなりながらも、リハビリをしたり、クリスが歩こうと必死で頑張り、何とか

歩くことは出来ていました。

でも、薬の副作用で、血糖値が上がり、朝晩インスリンを打たなければいけなくなり、

その量もだんだん増やしていかないと効かなくなっていました。

超音波検査では、白い石のような物がたくさん溜まっているのが見えました。

少しづつ、あちこち悪くなってきていたのです。

そして、6月にはまた歩けなくなったうえに、おしっこがでなくなってしまいました。

いそいで病院へ連れて行き、カテーテルで抜いてもらい、3日間入院しました。

その後は、寝たきりになってしまいましたがおしっこはペットシーツに自力でできる

ようになり、ほんの少しだけど、歩けるようにもなったのです。

でもほっとしたのも束の間・・・今度は血尿です。

また、慌てて病院に連れて行きました。今度は膀胱炎です。

お薬でまた回復しました。

でも、それから少しして・・・元気がなくなり、食欲も無く、何も食べてくれません。

また急いで病院に連れて行きました。

先生に診てもらっているうちに、容態が急変し、心臓マッサージなど蘇生術を

施してもらいました。一命はとりとめましたが・・・最期の最期まで、クリスエス君は

生きようと頑張りましたが、ついに力尽きてしまいました。

心臓も悪かったこともあり、呼吸不全でした。

何度も何度も、復活してきたので、今回もきっと乗り越えられると信じていたのですが

奇跡は起きませんでした。

本当にたくさんの思い出を残してくれました。

家には、クリスのおもちゃやベッド、洋服・・・片付けるたびに色々なことを思い出します。

 

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今は、家の近くで静かに眠っています。

生きているときは、体が不自由で辛いことも多かったから、天国では思いっきり元気に

走り回れたらいいなぁと思っています。

今まで、クリスのことを応援してくださり、本当にありがとうございました。

とても温かく、優しい言葉をかけていただき、私たちもとても嬉しかったです。

 

ありがとうございました   そして さようなら  いとうクリスエス。