足袋とくらしの博物館
埼玉県行田市(ぎょうだし)の「足袋(たび)とくらしの博物館に行きました。
ここは、「牧野本店」という足袋やさんの足袋工場をほぼそのまま残し、足袋職人
さんによる実演を見学することができます。
足袋も販売していました。
行田市は、木綿の産地でもあり、中山道が通っていたことで、旅行用・作業用の
足袋作りが盛んになったと考えられているようです。
明治時代になるとミシンが使われるようになり、旅の生産量は増大し、資金も安定し
ミシンの動力化も進んで、行田の足袋は名実ともに日本一になったのだそうです。
昭和13年には、約200社の足袋商店が操業し、、生産量は8500万足で、全国の
生産の8割を占めていたということです。
しかし、昭和30年前後を堺に、ナイロン靴下の普及や洋装化の進行で、足袋の
生産量は減少を続け、廃業や被服生産に転換する商店が相次ぎました。
近年は、生産拠点を市街や海外に移すケースも目立ち、現在は20社が足袋の
生産販売をしていて、年間約141万足、全国シェアの35%を行田市で生産している
そうです。
建物の2階には、昔懐かしいミシンや足袋、旅に関する資料などが展示してありました。
2017年10月から放映のドラマ「陸王」は、行田市にある老舗足袋業者の四代目
社長が日々奮闘する姿を描いた物語だそうです。
今から、楽しみにしています。
2017年1月25日