震度7の地震
2018年9月6日午前3時頃激しい揺れで目を覚ましました。
「揺れている!かなり激しく揺れている!この古い家は耐えられるのかな?」と思いながらも、
とんでもないほどの揺れで起き上がることもできませんでした。隣の台所からガシャン、ガシャンと棚が倒れ食器の割れる音が聞こえてきます。
外にでなければ…急いで懐中電灯を探し、愛犬むぎちゃんを抱え玄関の内側のドアを開けようとしても少ししか開きません。焦りました。
少し開いたドアからやっとの思いで、外に飛び出しました。
建物の近くは危ないだろうと考え、畑に小さな椅子を置いて座り明るくなるのを待ちました。
外は真っ暗ですし、音もしません。何が起こっているのか全くわかりませんでした。
ただただ怖い思いのまま、じっと明るくなるのをひたすら待ちました。
やがて夜が明け家の前まで行ってみると、その様相は想像をはるかに超えるものでした。
公道から家に続く道には何カ所も大きな陥没がありました。
車で出かけることもできませんでした。
裏山が土砂崩れを起こし、道路と川を塞ぎ、土砂はその先の田んぼまで達しています。
山の木がそのままずり落ち、道路に突如として森が現れたという感じです。
あと少し土砂崩れの幅が広かったら、私たちの家ものみこまれていたのかもしれません。
裏山は、木々が滑り落ち、谷になっています。
地震直後は、車で出かけることもできず、電話もつながらず震度7だったということすら
しりませんでした。
家の前の道路は、しばらくの間通行止めでした。
道沿いの川を土砂がせき止め、川の水があふれそうになり、重機で川の流れを
作りました。橋も橋桁から1m以上ずれています。
目を疑うような光景です。
家の前の木道は2ヶ月前に完成したばかり。でも陥没で斜めになりました。
サンルームの前も1m陥没しました。
家は倒れたりしませんでしたが、基礎が何カ所も壊れ、外壁には大きな亀裂が
あります。床は斜めになり、玄関ドアは開けたら、今度は閉まらなくなりました。
ラフな格好で寝ていて、着替えるまもなく外へ出たのですが、着替えたくても洋服の
ある部屋まで物が散乱していて行けず、丸一日そのままの格好でいるしかありませんでした。
2018年9月6日