サバイバル生活の始まり!

 

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すぐに復旧するかと思われた電気、ガス、水道…。

何日たっても復旧する気配もありませんでした。

家の中は物が散乱したままで、余震も多発し、怖くて中にはいられません。

キャンプ道具は揃っていたので、庭にテントを張りました。大きい方が私たち。

小さい方は、(=‘x‘=)猫たち用です。

停電が続いていたので、昼間は家の中を片付け、暗くなる頃には外のテーブルで

カセットコンロでレトルト食品を温めて食べ、夜はテントで寝ました。

でも、寝ている時に大きな地震があり、揺れるたびに急いでテントのファスナーを開け、

愛犬むぎちゃんを抱きかかえ、外に出て道まで走りました。

何度も何度も、そんなことがあると怖くて寝られませんでした。

 

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土砂崩れで道は通行止めですから、車が通れません。

何とかお隣の庭を通らせてもらい、車を道路まで行くことが出来ました。

 

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その日から、車中泊が2ヶ月続きました。

最初の頃は、車の中は少し安心できましたが、いつでも逃げられるような向きに止め

て寝ていました。

停電なので、のんびり晩酌という気分にもなれず、夕食を食べてからの夜の時間が

長かったです。いつもなら夜遅くまでパソコンの前に座っているのに、何もできないの

ですから…。

 

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断水は1ヶ月以上続きました。

お水は、給水所にもらいにいきました。自衛隊の方はとても親切で、駐車場まで

ポリタンクを運んでくれました。容器もくれたので、一度に車に積めるだけ積んで

きたので、そんなに辛い思いはしませんでした。

お風呂は銭湯に行ったり、温泉に行ったりしていました。

トイレは簡易水洗だったので、お風呂の残り湯を利用して使うことができたのは

よかったです。

 

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避難所の前には、いつも多くのテレビ局のスタッフがカメラをまわしていました。

避難所には行きませんでした。

愛犬むぎちゃんがいるし、動物たちをおいていけないからです。

余震は怖かったけど、ねこたちの仕草に癒されながら、元気に明るく笑いながら

過ごしてこられました。不思議なくらい落ち込むこともありませんでした。

落ち込んでいる暇がなかったと言ったほうがいいのかもしれませんね。