天皇皇后両陛下がお見舞いに…
11月15日、天皇皇后両陛下が厚真町へお見舞いにこられました。
何日か前から、みんなでそわそわ・・・。
事前に大々的に日程が公表されないのでお手振りはどこで?どこに到着されるのだろう?
わからないことばかり。
前日には、時間と場所も発表され、心も、計画も準備万端整いました。
総合ケアセンターに到着されるので、少し早く行ったつもりでしたが、なんと人が大勢
いて、びっくり!
立っていい場所が決められていて、ちょっと後ろの方でしたが、何とか居場所がありました。
横の方に立っていた町民の方にも手を振ってくださいました。
館内にお入りになり、職員から説明を受けられ、土砂崩れが一番ひどかった場所を
少し離れたところからご覧になるため、マイクロバスで向かわれました。
沿道に立ち、通られるのを待ちました。
だらだらと沿道に人が立っていると、速度を遅くして手を振っていただくことになって
しまうので、沿道に何カ所か場所が決められ、そこでお手ふりをするようにと決められて
いました。そうすることで、町民が立っている場所の前はゆっくり走行してくれたのです。
そして、各ブロックごとに若い私服の警官が立ち、DJポリスのように巧みな話術で
20分くらい前から、立っている人を飽きさせず、混乱を招かないように統制をとっていま
した。そして、注意事項も・・・。手は小さく上品に振るように、興奮して前に乗り出さないように
…。待ち時間もまた、楽しいひと時でした。
2という数字が書かれたパトカーが通ったら・・・2分後に天皇皇后両陛のマイクロバスが
目の前を通られました。
沿道からは、静かな歓声・・・
息をのむような瞬間です。本当に心穏やかなお顔でこちらに手を振ってくださいました。
女神さまのようでした。
天皇陛下も、席をお立ちになり、本当に心優しいお人柄を感じました。
同じ道を往復されたので、通過されたら、今度は向かい側に渡り、復路を待ちました。
帰り道でも同じように、美智子さまが座られ、天皇陛下がお立ちになっています。
そして、また総合ケアセンターに戻り、被災者や遺族の方と懇談し、ボランティアさん
や消防、警察など、尽力された方たちを労われました。
お帰りになる時は、とても長い時間町民に手を振ってくださいました。
本当にありがとうございました。
美智子さまの優しい笑顔がしばらく脳裏に焼きついていました。
町民が、幸せになれたひと時でした。
2018年12月7日