震災から半年たちました

 

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昨日3月6日で胆振東部地震からちょうど半年たちました。

半年を目前にして大きな余震があり、家の亀裂がまた大きくなりました。

半年間を振り返ってみると、本当に色々な事がありました。

震災発生から2ヶ月は、外で食事をし、車中泊が続きました。11月下旬に

安平町のコンビニへ行った帰り道、シカと衝突し車が大破し、寝るところが無くなり

困りました。

仕方なく、傾いた家で寝ることになりました。

車の修理は、予想以上に時間がかかり、斜めの床で寝ることにも慣れました。

そうしているうちに、外で食事をするのも辛くなり、食事も家の中で

食べるようになりました。最初のうちは、紙皿にレトルトが多かったのですが、

徐々に慣れ、料理もするようになりました。

 

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仮設住宅のトレーラーハウスの設置が決まってから、結局住めるようになるまで

3ヶ月以上かかり、結局は全壊の住宅での生活が続きました。

1月2月は、寒さとの戦いでした。隙間が広がり、まきストーブを焚いてもすきま風には

かないません。夜中に顔が冷たくて起きることも多く、夫は毎晩、夜中に起きて水道が

凍らないように水道の水を出していました。

-20℃以下になった日は、家の中も氷点下。オリーブオイルも凍り、ジュースの瓶も

割れました。ボイラーも寒さで2回壊れ、設備屋さんに修理してもらいました。

斜めのところに居続けると、体がおかしくなると言いますが、半年過ごしてきましたが

何ともありません。ふたりとも頑丈なんでしょうね。

風邪を少し引いたくらいです。私たちも動物たちも、無事に過ごせたことはよかったです。

 

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町の復興も少しづつ進んでいます。

土砂崩れがあったところは、重機が入り、土を運び出したりして工事が進んでいます。

家の前の道路はひっきりなしに土を運ぶトラックが通ります。

市街地に、仮設の店舗ができて4軒の店舗がもうすぐ営業を始めるそうです。

がたがただった道路も少しづつ整備されています。

来週には、家の解体のことで、状態を見にきて打ち合わせをするという連絡も

きています。ただし、順番で言ったら150番目くらいらしいので、ずっと先になると

思いますが。

 

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あまりにも多い土砂崩れ、壊れてしまった家、甚大な被害があり、もう元の姿に

戻ることはないのかと思いますが、早くみんなが落ち着いて暮らせるようになる日が

くることを、願っています。

厚真町では、人口約4600人のうち、自宅が被災して仮設住宅で暮らしている人が

489人います。1割以上の割合です。

仮設住宅に住めるのは2年間です。のんびりとしていられないのが現実です。

 

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先日の震度6弱の地震で、みんなまた9月の地震の恐怖を思い出したと言います。

少しの地震でも、揺れのトラウマで心臓がドキドキし、揺れがおさまってからも平常心

になるまでには時間がかかります。

一番怖いのは、お風呂です。お風呂に入っている時に地震がきたらどうしよう…と思うと

ゆっくり入っていられません。ぱっと入ってぱっと出てきます。

新しい家を作り、ゆっくりと穏やかに暮らせる日が早くくるといいなぁと思います。

夕方ふと外を見ると、大きな夕日がとてもきれいでした。