裏山の災害復旧工事
2018年9月6日3時7分59秒に発生した胆振東部地震による裏山の
土砂崩れ。
一瞬にして、木々が流れ落ちました。
住宅の裏に畑が無かったら、この土砂崩れに家ごと飲み込まれて私たちも動物たちも
命はなかったことでしょう。
斜面を削って造成した畑に救われました。
今でも、時々そんな話をしています。
道があったはずのところに、突如、森が発生した感じでした。
あれからだいぶ時間が経ち、こんな光景も少しづつ記憶が薄らいできました。
あと4ヶ月で丸2年たちますし、激動の毎日ですから……。
昨年秋に、裏山の復旧工事が始まりました。
倒れた木を撤去し、木の根っこもすべて取り除きました。
2段目のキクイモの畑ではまだ収穫の最中でしたが、畑も削られ、重機も入り
収穫はあきらめました。
畑も小さくなってしまいました。
復旧復興工事なのですが、住民の意見は全く聞いてくれませんし、相談して
どうするかを決められる訳でもありません。
こうしますよと言い渡されるんです。
奇跡的に残った桜の木…残したかったけど伐採されてしまい、とても残念で
悲しかったです。
また林が自然の力で生き返るのを望んでいただけに。
何もない斜面になり、黒い土が入った土のうが並べられました。
家の入口のオンコの木も切り倒されました。
家から見る風景は、まったく違うものになりました。
冬の間、雪が降っても極寒の日も工事は続きました。
家の入口から先はずっと通行止めでした。
町内のあちこちで、復旧工事が行われていて、夕方になると市街地の
交差点では、トラックの渋滞が起こります。
町内で渋滞するなんて滅多に無いことなんですけどね。
次は、橋の撤去作業が始まるようです。
2020年5月23日