月形樺戸博物館へ行く

 

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北海道開拓を支えた近代文化遺産「月形樺戸博物館」にも両親を連れて、

行きました。樺戸郡月形町という所にあります。

その月形町は、明治14年、国内で頻繁に発生した反逆事件により急増した

政治犯や重罪犯を収容する「樺戸集治監」の設置とともに空知管内最初の

村として誕生した歴史あるまちなのだそうです。

 

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北海道内の開拓や主要道路を作ったり、北海道の開拓の礎を築いたのは

樺戸集治監に収容されていた囚人たちなのです。

明治14年に建てられた本庁舎は明治19年に火災で焼失し、再建され、それが

今に残る本庁舎なのだそうです。

「月形樺戸博物館」という名称に変更されたのは、平成8年で、樺戸集治監の

39年間の歩みが展示されています。

 

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囚人たちは、厳冬の寒さにも耐え、逃亡を防ぐために足には鉄球を付けられ

監視されながら、道路の開削、橋梁工事、屯田兵屋の建設など、長時間に

及ぶ過酷な労働をしていたそうです。

ここにきて、知らなかった開拓の歴史を知ることができ、色々なことを

感じ取ることができました。

 

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「すりへった階段」

鉄丸や鎖をつけた囚人の出入りですりへったという伝説が生まれるほど

有名な階段です。1世紀以上にわたり、多くの人の出入りによってすりへった

というのが事実ですが、月形町の歴史を語るもののひとつとなっています。

入り口にそう書いてあります。

館内には、縁のある著名人のパネルが飾られ、人物像などが書かれていて

大変勉強になりました。

存在すら知らなかった樺戸博物館でしたが、行ってよかったと思いました。

 

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博物館の近くにある「囚人墓地」。

囚人120人が埋葬されている墓地です。

小さな墓石の裏には、亡くなった年齢が彫られていますが、若い人もいます。

何とも寂し気です。

 

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月形町と言えば、メロンやスイカが特産品ということは知っていましたが

こんな歴史があることは知りませんでした。

何とも…(-_-;)。