北海道胆振東部地震から4年…
2022年9月6日、北海道胆振東部地震から4年目のこの日、お昼にはサイレン
を合図に、黙とうをしました。
犠牲者が多かった地区には、今年も献花台が設けられ、町では慰霊祭が
執り行われました。防災無線では、町長のメッセージが流れ、これから厚真町が
目指すこと、まだ一部では普及工事が行われていることなど知りました。
そして今年も静かにこの日を迎えることができました。
目まぐるしく色々な事が起きる世の中で、震災のあった日の報道も少なくなりました。
ローカル放送では、震災から4年後の様子を伝えるというより、防災意識を
高めましょう、防災に備えましょうという番組内容です。
土砂崩れがおきた山の斜面には、木が生え、雑草が生えて緑が広がり
震災の爪痕も消えつつあります。
身内を亡くされた方と、被災した方の温度差はあるかもしれませんが、
自分たちも、毎年毎年記憶が遠い昔のことのようになっていきます。
それだけ穏やかになったということなのでしょうか。
9月4日には、鎮魂の花火が打ち上げられました。
右側に見える小さな球は、月。上弦の月です。
花火と月が一緒に見られるのは、私としては初めてのことで、なおさら
心が躍りました。
短い時間でしたが、花火はとてもきれいでした。
普段の生活では、震災のことを振り返ることは少なくなりましたが、この
時期は何をしていても色々な事が思い浮かびます。あいまいに覚えていることも
多く、夫と記憶の糸をたぐりよせて思い出すこともあります。
裏山の土砂崩れの跡は、草が生え放題ですが、そんな中でも、よく見ると
今までに生えていなかった木が伸びていて不思議に思います。
鳥がどこかから種を運んできたか、エゾリスやシマリスが土に隠しておいた
種から芽が出たのかはわかりません。風で飛んできたのかもしれませんけど。
時々、裏山を歩き、植物を見つけたり、目立たないところで咲いている花を
摘んだりする時間は、心穏やかなひと時です。
実りの秋です。
田んぼは黄金色になり、収穫の季節です。今年は天候に恵まれたので豊作か
もしれませんね。ただ、ここのところ、台風の影響で大雨が降り続き、
稲刈りがなかなか進まないみたいです。
2022年9月24日