野良猫「ちゃいろ」の物語

 

cyairo1

2年前くらいから、うちの猫たちのごはんをこっそり食べに来ていた野良猫が

いました。いつもびくびくして、人間の顔を見るとさっと逃げていきます。

その当時は、うちには唯一のオス猫の「マルちゃん」がいました。よそ者が

くると果敢に戦いを挑んだりするのですが、どうも弱くてやられっぱなしでした。

この茶色い野良猫ともよくけんかをしていました。

もちろん、その時は、マルちゃんを守ってあげていましたので、茶色い猫を

追い払いましたが、こっそり納屋に住み着いて、ずっと敷地の中で暮らして

いました。

先住のマルちゃんと喧嘩さえしなければ、飼ってあげられるのに…と思いながらも

顔も体も傷だらけのマルちゃんを見ると、一緒には飼えないなぁと。

 

blog-25-0752126

マルちゃんと茶色い猫が、いがみ合っていたりすると、いつも飛んで行って

マルちゃんを守っていましたが、その様子を裏山で暮らしているキタキツネ

が畑に降りてきてじっといつも見ていました。

いつも私が「ちゃいろ~!!」と追い払っているのを見ていたので、キタキツネ

が茶色い猫が通ると、追いかけて追い払うようになりました。

以前、アライグマの捕獲用の箱罠に間違って入ってしまったとき、逃がしてあげた

ことがありまして、その恩義に報いるつもり

なのかな…!?

そんなマルちゃんも高齢だったので、昨年の夏に虹の橋を渡りました。

 

blog-25-0854136

その後、マルちゃんの後継として、茶色い猫をうちの子にしてあげることに

しました。

今まで冷たくされていたのに、急に優しくされても……と思っているかな。

名前もそのまま「ちゃいろ」

おじいちゃん猫だから、苦労して生きてきたんだろうなぁ。

これからは、うちで他のおばあちゃん猫たちとのんびり暮らしてね。

 

cyairo3

ちゃいろを、優しく呼ぶようになったら、キツネが追いかけなくなりました。

キツネの近くを通っても、ただ見ているだけ。

キツネはよーく見ているなぁ…。

 

cyairo2

近頃のちゃいろは、猫たちとはだんだん慣れてきて、ねこ部屋のペット

ヒーターの上でスヤスヤと寝ていたりします。

これからは、のんびり暮らしてね。