栃木県・大谷の神秘・1


日本最古の石仏と大谷観音

  埼玉に住んでいたときには、いつでも行けるからと思っていて結局は行けなかった
ところがたくさんあります。この大谷もそのひとつです。大谷観音は栃木県宇都宮市の
「石の里・大谷」にあります。



これが大谷観音の山門です。
その昔、弘法大師がこの地域の毒蛇を退治したことが縁起となっています。



山門を入り、拝観料を払って、中へはいると、・・・おー、お堂が岩で押し潰されそう・・・
こんな、岩の中にすっぽり入ったようなお堂があります。
これを見ただけで、ちょっとビックリ!!他ではあまり見られない光景です。



お堂の中に入ると、またまたビックリです。
撮影が禁止されているので写真を掲載できませんが、奥の壁面に千手観音が掘られているのです。
いわゆる磨崖仏と呼ばれるもので、自然の岩に掘られたものです。
西暦810年、弘法大師の作で、日本最古の石仏とのことです。
昔は金箔が張られていたとのことでさぞかしや綺麗だったのだと思います。
それでなくてもかなりの迫力です。

お堂の左手に廻ると、なんと、そこの大きな壁面にもたくさんの磨崖仏が掘られています。
こちらもかなりの迫力です。
技巧的に優秀とのことで国の重要文化財と特別史跡に指定されています。

他ではなかなか見られないので、行ってみる価値ありです。

お堂を出ると、宝物館もあり、縄文最古の人骨が展示されています。
大谷磨崖仏防災工事中に、お堂の下約150cm地下から出土したものだそうです。

平和観音

  大谷公園は、もともとは特産の大谷石を産出する採掘場でしたが、世界平和を祈念した平和観音
が作られ、平和公園として開園したそうです。
石像、採掘場跡、奇岩などがあり、大谷全体をコンパクトにまとめた公園になっています。
採掘場の名残のせり立つ大谷石の間を入っていくと、すぐ平和観音があるのですが、想像以上の大きさ
に驚きます。



写真だと大きさがわかりにくいかもしれません。
左側の階段で上まで登ることができます。



上の写真ではよくわからないので、もう1枚微妙に違う観音様の写真です。
足元にいる人と比べると、大きさがわかるかもしれません。



なぜこの地に大谷石と呼ばれる独特の石がたくさんあるのか、専門外の私にはわかりませんが、
その利用のために人が集まり、そこに文化が芽生えていったことは確かなようです。
磨崖仏ができたのも、そこに彫刻しやすい大谷石があったからこそと勝手に解釈していますが、
石とともに育まれてきた町大谷です。