エンジニアとして

幼少の頃から物を作ることが大好きでした。
大工さんのカンナがけにあこがれ、ソニーから発売されたトランジスタラジオを見て驚嘆し、ど迫力のステレオサウンドの登場に感激し、とても刺激の多い子供時代を過ごしました。
今の若者に比べれば、物を作りたいと思わせる動機がたくさん存在した時代でした。
そんな幼少期を過ごした私は電子回路設計に憧れ、そして希望通り、回路設計エンジニアになりました。

90年代に入った頃から、パラグライダーをやるために山に登ったり、義父に誘われて家庭菜園を始めたり、自然にふれ合う機会が多くなりました。
そのためか、次第に自然志向となり、やがて農業への憧れとなっていきました。

そしてついに10年前に新規就農する夢がかないました。
でも、農業とともに、エンジニアとしての仕事も継続しています。
おいしい作物を作ることと共に、自分の持つ専門技術を農業分野に活かしていきたいという夢があるからです。
そして何よりも物を作る仕事が好きだからです。


業務の紹介

基本はハードウェアエンジニアなので、ハードウェア設計はもちろんのこと、ソフトウェア開発も承ります。
過去、たくさんの計測、制御機器の開発に携わってきました。
80年代の景気の良い頃には、大手企業からたくさんの仕事が放出されていました。
私もたくさんの仕事をさせて頂き、その過程で様々な経験をさせてもらいました。
やがてバブル崩壊と共に受注の仕事は激減してしまいました。

しかし、趣味でやっていたパラグライダーが仕事の方向性を決めてくれることになりました。
その当時スカイスポーツに使われる計器類は全て外国製のものばかりでした。
そしてその中身は日本のエンジニアである私から見ると、少々時代遅れのものでした。それがとても値段が高いのです。それで思い切って自分で作ることを決めたのです。
世界で初めてのデジタルの高度計を開発し、何とか販売にこぎつけました。フライトデータを記録し、パソコンで解析できる機能もあって、とても画期的であり、業界でも話題となり、多くの方に自分の作った高度計を使っていただきました。

90年代末から現在は主にEthernetインタフェースを使った計測、制御を多数手掛けています。
Ethernetとはインターネットに使われているインターフェースです。
昔の遠隔制御は、遠隔とはいってもすぐ近くのものでしたが、インターネットを使うと、地球の裏側からでも計測情報を得たり、機器を制御したりすることができます。
技術革新のおかげです。

以下に最近の実績を紹介します。
主に各企業から特注の開発依頼を受けることが多いですが、昨年、自社製品として、ビニールハウスの遠隔温度測定システムを開発しました。
自宅や事務所にいながら、または外出先で携帯電話からもビニールハウス内の温度を知ることができます。詳しくはこちらをご覧ください。

仕事を受けるのは、電子業界に限っていません。電子機器、情報機器のことがよくわからない異業種の方であっても、アイデアさえあれば、それを私たちが具体化します。お気軽にご相談ください。

以下は各企業や研究所からの依頼による開発実績の一部です。

フィールドサーバー
納入先:中央農業総合研究センター
主に圃場(田畑などの農地のこと)の無人環境測定をするシステムです。
インターネット経由で世界中どこからでも設置した圃場の環境測定ができます。
サーバーとしてパソコンを使うのではなく、組込み用マイコンを使った低消費電力の超小型のサーバーを作る必要がありました。
私はこのサーバー部分の開発を担当しました。

箱罠捕獲通報装置
納入先:ファームエイジ株式会社
害獣を傷つけずに捕獲するため、最近では箱罠が多く使われています。
特に最近はアライグマの被害が多く、捕獲を試みる自治体も多いようです。
箱罠を設置すると、獲物が捕獲されているかどうかを常に確認に行く必要があります。
この労力は負担になっています。
箱罠の蓋が閉まったら無線で知らせるシステムを開発しました。
箱罠の蓋が閉まると無線でその情報を発信し、事務所や自宅のパソコンからその情報を得ることができます。

電気柵電圧測定システム
納入先:ファームエイジ株式会社
電気柵は害獣の圃場への侵入を防ぐための有効な手段です。
しかし、その管理にもそれなりの労力が必要です。
雑草が伸びてショートして電圧が下がることもありますし、動物が触ることによる断線等様々です。
このシステムは常時電気柵の電圧をモニターし、事務所内のパソコンでそれを知ることができます。
また、箱罠捕獲通報装置と同じように、携帯電話から情報を得たり、メールを送信することもできます。

防災無線用パワーアンプ
納入先:ハイテックシステム株式会社
単なるオーディオパワーアンプに過ぎませんが、長い電線をつなぐために、それなりの大出力のパワーアンプが必要です。
100W×2の性能が要求されました。
発注元の会社は強電関係の会社ですが、それなりに電子回路にも通じています。
元々社内で開発しようとしていたものですが、担当者の多忙のため私が担当することになりました。
発注元ではアナログアンプを考えていたようですが、私がデジタルアンプを奨めました。
アナログでこの規模になると、設計も大変ですし、発熱を抑えるための巨大な放熱器も必要です。
デジタルアンプならわずかな発熱で済みますし、出来合いのICを使うことができます。
できあいのICを使うので、技術的にたいしたことはないのですが、そのようなデバイスの存在を教えて、より効率的な開発をアドバイスできたことに私の存在価値があったと思っています。

モデム
納入先:ハイテックシステム株式会社
昔のパソコン通信の時代、あるいは初期のインターネットに使われていたいわゆるアナログモデムは時代の変化と共に次々に消滅し、今では入手困難な機器になってしまいました。
しかし、未だにアナログモデムを必要とする業界はあります。電力業界もその一つであり、時代が変わったからといって、そう簡単に通信手段を変えるわけにはいかないのです。
入手が難しいのなら作るしかない・・というわけでモデムの開発をすることになりました。
アナログモデムとはいってもその中身は昔とは全く違います。たかだか十数年ですが、技術は様変わりしていて、テキサスインスツルメント社の最新鋭のDSPを使って全てデジタル処理します。
DSPを使うのでどのような規格にも対応できる柔軟性があります。

[TOPへ]